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化学

 水質では、窒素、リンなどの栄養塩類、生活環境項目(溶存酸素量、COD、SSなど)、健康項目(カドミウムなどの有害物質、有機塩素系化合物、農薬等)、特殊項目(フェノール類など)、その他イオン類等が主な調査対象です。底質では底泥の粒度組成やCOD、強熱減量、硫化物などの一般項目のほか、含有量試験、溶出試験が対象です。

 水質、底質のうち、栄養塩類や、有機汚濁物質などの富栄養化関連物質は、水域に生息する生物の群集構造を大きく左右し、環境中の溶存酸素量(DO)は生物の生存に影響します。環境中の窒素、リン、炭素の測定は水域の物質循環を生態系モデルで定量的に評価する際に必要不可欠です。また、重金属類や、さまざまな化学物質は、環境中の濃度が低い場合でも食物連鎖の生物濃縮を経て、人の健康に直接係わって来ます。

 得られた結果は、環境基準、水産用水基準と比較検討するほか、生態系モデルにより生物に及ぼす影響を定量的に評価します。

 採水器や採泥器を用いて試料を採取します。分析方法は基本的に公定法に従います。浅場のDOは短時間でも変動が激しいため、連続観測機器を水中に設置し、一定の期間、連続的に測定します。その他、生物体に含まれる炭素、窒素、リンの現存量の測定、魚介類やその餌料の炭素窒素安定同位体比、HPLCによるプランクトン中の各種色素の分析などにもお答えします。